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ありがとう in Itapoa

「今日は雨なのでショッピングにしよう。」


2012年の暮れも押し迫る12月30日、ブラジル国サンタカタリーナ州。アジア人にはほとんどお目にかかれないローカルなビーチ沿いにある街、イタポア


運良く路上駐車できた場所の向かいにあった土産店「Hojas Sette Mares」に入ると、珍しくもアジア人(中国人?)のお店で、中は結構な賑わい。


「FIFAワールドカップ2014」の関連グッズがあったので、
手頃な品をいくつか手に持ちカードで支払うと、40代男性の店主が「オブリガード」ではなく、「ありがとう」の返事。

 

 

「えっ! You speak in Japanese?」(何故か英語で反応してしまう。)

てっきり中国系ブラジル人のお店かと思いきや、

「私、日系人ですがら....。」


よくよく聞いてみると、
驚くなかれ約四半世紀前に札幌でお会いした日系2世の篠原マルコスさんと判明。


遡ること24年前の1989年、サンパウロ州立大学卒業後、
道費留学生として北海道大学に在籍。


現在は、サンパウロ市にお住まいでブラジル国内に何カ所かの小売店を構え、
ご家族でビジネスを展開されているとのこと。
奥様は同じ年に他県に留学していた日系の方で、日本語はもちろんOK。


カーニバル前で子供達が夏休みのこ時期は、
ご家族でイタポアで過ごし、2月にはサンパウロに戻る予定とか。


小学生から高校生の4人のお子様に恵まれ、

「昨年、長女が祖母と日本を旅行したので、

これからもたくさん稼いで一人ずつ親戚のいる日本を旅行させますから。」


と笑顔で語ってくれた篠原さん。ご親戚は倶知安にもお住まいのよう。


その夜、家内の親戚家族とともにレンタルしていた貸別荘に
篠原ファミリーは、奥様特性のお汁粉を携えて来てくれました。


しばし、それぞれ近況報告の後、
「コンフェデレーションズ・カップ2013」の前哨戦として、
ブラジルの親戚とともに“豪華景品付き”日伯対抗BINGO大会に興じました。


本田圭佑選手の宣言通り日本が“優勝”し、BINGO大会は盛況の中、深夜に終了。


その後、感心したことに、
篠原さんのお子様達は使った食器類を自ら洗って帰宅されました。


日系人も3世になると、ほとんど日本語を話さなくなりますが、
お母様の躾が行き届いているのでしょう、古き良き日本の習慣がブラジルでも生きていました。


お子様達のイキイキした表情を見ていると、
タイムスリップして「逝きし世の面影」を垣間見たかのよう。


篠原さんとの思わぬ再会に



そして、


「ありがとう in イタポア」


☆Hojas Sette Mares ☆
Av. José da S Pacheco
Itapema do Norte, Itapoá - SC,
89249-000 Brazl
Tel 55-47-443-1886