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Muito Obrigado! (ムイト・オブリガード!)

ブラジル国パラナ州にある小さな町モヘッテス

 「ブラジルの親戚に届けて欲しい。」
7年程前に札幌にお住まいの知人Yさんから託された手紙を持参し、 風光明媚なこの町を一度訪問したことがあります。
戦前にブラジルに移民したご親戚がいらっしゃるYさんは、約30年前に単身、ブラジルの親戚訪問を成し遂げた大のブラジルファン。
今回、長年の願いが叶いブラジルの親戚のお孫さんにあたるイヴァンさんがお母さんのレニーラさんとともに祖父の故郷である札幌を訪問されました。
小樽、ニセコ、洞爺など道央地域を巡られた後、
札幌滞在中の1日を家内が通訳、私はドライバーとして札幌市内を観光案内しました。
 
ランチの際、ブラジルの親戚のことを語りはじめると涙を浮かべるレニーラさん。
次回は、是非子供達も連れ一緒に来たいと意気揚々のイヴァンさん。
 
大通公園、大倉山、羊ヶ丘、札幌ドーム、墓参り等市内観光が終了すると
親戚、友人の方々10数名が遥か地球の裏側から来られたブラジル人のゲストを
もてなそうと札幌ビール園に集合。
“乾杯! SAUDE!” 
日本の親戚、知人一人一人の名前を刺繍した心のこもった手作りのギフトを
持参されたお二人。日本への思いを綴ったブラジルの叔母の手紙を翻訳披露すると、
参席の皆様も思わずもらい泣きでした。
日系人をルーツにもつイヴァンさんは日本人の心を胸に秘めつつも、
そこはやはり陽気なブラジル人。浪花節とサンバが融合したムードの中、
サッポロビールを片手に、日伯親善交流を楽しんでいました。
祖父の時代から世紀をまたいで果たされたご親戚の交流会でしたが、

 

この親睦のひとときを、きっとご先祖の方もあの世から微笑んで見守られていたことでしょう。